仕事選びの際、考えておきたいこと

どんな場面においても、目的をはっきりとさせておくと物事はスムーズに進むものです。仕事探しに関しても同じことが言えます。何のために仕事をするのか、また仕事をする上での目的は何なのか、何を得たくて仕事をするのか、といったことを考えておかないと、後々働きながら気持ちが迷子になってしまいます。そしてその目的のために、自分が許容できる条件は何か、また反対に譲ることの出来ない条件はないか、といったことも大切です。

特に介護関係の仕事は、サービス精神が求められます。確かに介護職を目指す人は、誰かの役に立ちたい、という志を持った奉仕精神が高い人が多いのですが、ボランティアではなく仕事なので、ある一定の基準は自分の中に持っておくことが必要になってきます。そのために給与を得るためには仕方がない、と思えるのはどの範囲なのかといったことを自覚しておくことが重要です。利用者さんの無理な条件を受容して、後から精神的にも体力的にも辛くなってしまい、退職を余儀なく迫られる状況になるようでは、以降の自分の人生に大きく影響してきます。

仕事探しは条件を低くすれば簡単に見つかりますが、長く仕事を続けるには自分の価値観や働く条件を譲らないことはとても大切です。将来のことを考えると、むやみに妥協はしない方が良いでしょう。また、介護職は残業が多いことでも知られています。時間で仕事を区切るのではなく、作業で仕事を区切ることが多いからです。人を相手にした業務なので、毎日ルーティーンの感覚で仕事を切り上げることは難しいものです。どの程度の残業なら許容範囲なのか、また残業に対して企業にどのような対応を求めているのか、といった自分の考えをある程度予測しておくとトラブルも少なくなるでしょう。

一言に介護といっても実に様々あります。訪問介護、入浴介護、そして資格を取得すればケアマネージャーといった専門職で活躍することも可能です。まずは介護の職種や業務内容を調べて、自分が一番惹かれるものがなにかをしっかり吟味することが大事です。